メールマガジン JOLLYのお茶の間バレエ鑑賞記-熊川哲也&Kバレエ・カンパニー『白鳥の湖』(全4幕)-

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2005年07月01日(Fri)

熊川哲也&Kバレエ・カンパニー『白鳥の湖』(全4幕)

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熊川哲也&Kバレエ・カンパニー『白鳥の湖』(全4幕)
2005/7/1(金)18:30~大阪・フェスティバルホール
【出演】
 ジークフリート:熊川哲也
 オデット:康村和恵
 オディール:荒井祐子
 ロットバルト:スチュアート・キャシディ
 家庭教師:トム・サプスフォード
 ベンノー(王子の友人):芳賀望   他
【演出・再振付】 熊川哲也
【原振付】 マリウス・プティパ/レフ・イワノフ
【音楽】 チャイコフスキー
【美術・衣装】 ヨランダ・ソナベンド/レズリー・トラヴァース
【指揮】 磯部省吾
【演奏】 グランドシンフォニー東京
初めて見ました、熊川版の白鳥。うーん、一言で感想を述べにくい舞台です。というのも、好きな要素と、どうにもひっかかる要素が混在していて、この舞台の世界にスーっと入り込めなかったんですよね。まず、主要キャスト陣たちの踊りは皆良かったです。とくに黒鳥オディールの荒井祐子さん。(※熊川版はオデットとオディールは一人二役ではなく、それぞれに役が割り当てられる)素晴らしくカッコイイ黒鳥っぷりでした。彼女が舞台に登場した瞬間、会場の空気が引き締まりましたよ。黒鳥の連続フェッテもダブルも入れて、早い回転で会場を沸かせておりました。対して白鳥オデットの康村和恵さんも、これまた良かった。じつは、康村さんは「ドンキホーテ」で見たキトリの印象が私にとってはイマイチで、その後テレビで見た踊りの印象もパっとしなかったので、全く期待していしていなかった人だったのですが、なんのなんの。悲劇のヒロインオーラにどっぷり浸かった白鳥っぷりが、とても健気で素晴らしく、ハマリ役といっても過言じゃないとすら思いました。ただ、動きながら回る(技の名前はわかりません)と、アントルシャは、得意じゃないのかな?妙にそこだけがぎこちなかった感じがしたので・・・。でも演技力や腕の動きの美しさが素晴らしかったのでOKです。では、、何に入り込めなかったかというと、ズバリ、熊様のジークフリート王子なんですよ・・・・。もちろん、踊りは、型は綺麗だし、回転は速いし跳躍も見事で、ピルエットなんて、連続何回回ったの?ってなぐらい(最低で6~7回回ってた)素晴らしかったんですけどね。根本的な役柄が私の求めるイメージと違っていたのです。具体的に言うと、熊様のジークフリート王子はカッコよすぎるんですわ。とにかく強くて頼もしすぎて、ヒーロー、ヒーローしすぎているの。オデットに対して「私にまかせてみてください、なんとか助けてさしあげましょう」と提案してみる紳士なタイプ(要するにダンスノーブル系)というよりも、「俺にまかせときな!助けてやるぜぃ!」と勝手に引っ張って行っちゃうみたいなアグレッシブな感じ。(要するに、下町やんちゃ小僧系)。康村さんのオデットが痛々しいほどに弱弱しい不幸な印象なだけに、よけいに熊様の王子が強くて頼りがい満点さが強調されちゃうんだよね。そんな強そうな人が、お母さんのいいなりで結婚決めるかー?って気分になっちゃうし、うっかり相手をまちがって愛を誓って自らも不幸になっちゃても、同情心が沸かないというか、オデットとオディールが一人二役じゃないことも相まって「そりゃ、あんたが悪いよ。自分から進んで黒鳥に浮気したんでしょ?」って感じで浮気男を責める気分で同情心が湧かなくてねぇ・・・。白鳥と黒鳥を二人にわけたことで、二人が同時に舞台に立って同時に踊るという演出が可能になるわけだけれど、その演出はたしかに面白いものの、いかんせん二人が容姿からしても違うから、うっかり間違えて告白したということに説得力がなくなっちゃって、確信犯的浮気に見えちゃうのよね・・・。ま、そんなこんなで、ものすごく冷めてしまったのです。かといって全く感動しなかったのかというと否で、4幕なんかは、結構じーんとしたりもしてたんですが、これはチャイコフスキーの音楽によるところもあるしね。あと、やはり「白鳥の湖」はやはり熊川版でも王子の踊り見せ場は少なかったですね。熊様といえども、会場が沸き立つほどの見せ場は3幕のグランパでのソロぐらいでした。パ・ド・ドゥは多いけれど、サポートで光るタイプの人じゃないし、やはり熊様の技を堪能するにはちょっと物足りない演目でした。やはり熊様を見るなら「ドンキホーテ」が最高ですね。あと、白鳥の群舞の衣装は、私はやはり短いチュチュのほうが好きです。あの膝丈の腰蓑みたいなスカート、もうちょっと短ければいいのに。あの長さなだけに「白鳥の湖」というより「ラ・シルフィード」?「ジゼル」?みたい。床に座ったときは綺麗なんだけれどね。
 あ、芳賀さんも頑張っていましたよ。ジャンプや回転は、まさしく熊川流でした。あとは、やはりオーラと存在感と音を身に纏うことだよねぇ・・・。超一流とそうでないダンサーの根本的な差って技術力もさることながら、音を身に纏えるかどうかじゃないか?と感じる今日この頃、この舞台でもふと思ったりしました。
B0000DJW2H熊川哲也 白鳥の湖
熊川哲也

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スレッドテーマ:バレエ ジャンル:学問・文化・芸術
 
│posted at 22:20:17│
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