メールマガジン JOLLYのお茶の間バレエ鑑賞記-パリ・オペラ座『パキータ』(オレリー・デュポン&ジェレミー・ベランガール)-

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2006年04月30日(Sun)

パリ・オペラ座『パキータ』(オレリー・デュポン&ジェレミー・ベランガール)

カテゴリー:パリ・オペラ座バレエ記事編集

パリ・オペラ座『パキータ』Paquita
【鑑賞日】2006年4月30日(日)1:30p.m. 東京文化会館にて
【振付】ピエール・ラコット(マウリス・プティパによる)
【音楽】エドゥアルド・M.E.デルデヴェス、レオン・ミンクス
【装置・衣装】ルイザ・スピナテッリ、デビット・コールマン版による
【出演】パキータ:オレリー・デュポン 
    リュシアン・デルヴィイー:ジェレミー・ベランガール  
    イニゴ:カール・パケット
    将軍、デルヴィイー伯爵:リシャール・ウイルク
    伯爵夫人:ミュリエル・アレ
    ドンナ・セラフィナ:イザベル・シアラヴォラ
    パ・ド・トロワ:メラニー・ユレル、ノルウェン・ダニエル、エマニエル・ティボー
    パリ・オペラ座バレエ
【指揮】ポール・コネリー
【演奏】東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

2006年4月30日(日)1:30p.m. 東京文化会館にて鑑賞しました。この演目自体は、市販されているDVDでアニエス・ルテステュとジョゼ・マルティネズが踊る映像を見たことがありますが、実は、そんなに好きな作品というわけでもありません。でもオレリー・デュポンとマニュエル・ルグリが踊るとなったら話は別。とくにルグリの古典全幕なんて、今度、いつ見れるかわからないですし、しかもこのラコット版のリュシアンという役は、ルグリのために振付けられた作品だと聞いたら、それは2週連続でも上京しちゃいます。しかも相手役が、オレリー・デュポン!先日、パリでニキヤを踊るオレリーを見て、大感動させてもらったので(関連記事はこちら)、これまた、とても楽しみにしておりました。
が・・・・・・・・。
ご存知のとおり、ルグリが降板いたしまして、リュシアンは、ジェレミー・ベランガールになっちゃいました。さて、そのルグリの代役という重責を担うことになったジェレミー・ベランガールですが、もともとベランガールの踊りは、ノーブルという類の踊りではないので、ルグリやマルティネスのような優雅さや気品を期待してはいなかったのですが、実際のところ、やはり、想像通りで、ノーブルさはあまり感じられないリュシアンでした。(苦笑)でも、逆に軍人らしい無骨さと力強さと若々しさ溢れるエネルギッシュなリュシアンで、彼のリュシアンらしさが出ていたので、魅力的だったように思います。それに何より、ルグリの分まで頑張ろうという一生懸命さの伝わる踊りをみせてくれたので、思わずそんなベランガールには、頑張れ!という応援の気持ちでいっぱいになってしまいました。そんなベランガール。跳躍なんかも、かなり勢い満点で、高々と飛び上がってくれていたのだけれど、第二幕のリュシアンの見せ場のソロのヴァリエーションで勢いあまって最後のフィニッシュがきまらなかったのが惜しかった…。ドン!と大きな音とともに手をついちゃったから、手首傷めたりしなかったかしら?と心配したのですが、見た感じでは大丈夫だったようでよかったけれど、なんだか、一生懸命さが仇になっちゃって気の毒でしたが、あれさえなければ、完璧だっただけにもったいなかったですね。本人も悔しそうな表情だったところが、同情心をあおり、思わず「頑張れ!ドンマイ!ドンマイ!」という気持ちで拍手しちゃった。(笑)頑張ったベランガールには不満はないけれど、でも、やっぱり、心のどこかで、ノーブルでエレガントなリュシアンが恋しくなったんですけどね。(苦笑)
パキータ役のオレリー・デュポンは、噂どおり、パキータという役が非常に似合っていて可愛かったです。DVDのアニエス・ルテステュより似合っていると思いました。ルテステュだと、最初から気品がありすぎてジプシー娘っぽくなかったけれど、オレリーのパキータは、ちゃきちゃき娘っぽさや、人間としてのたくましさ、勝気な雰囲気がしっかりあって、イニゴとのマイムでのやりとりも、とてもコミカルな空気にあふれていて役柄に説得力がありました。踊りの点では、連続フェッテにもドゥーブルを入れて頑張っていたのだけれど、フェッテの最後に気合のドゥーブルを入れたら軸がグラッとして、一瞬ヒヤッとしたのが惜しかったかな。でも、それ以外は、本当にオーラ満点のブラボーな踊りで、とくに、悪巧み連中の気をそらすために踊った扇のバリエーションは、鳥肌が立つぐらいに素晴らしかったですし、最後のグラン・パ・ド・ドゥでの神々しさに至っては、オペラ座のエトワールのオーラを見せつけるかのように輝いていて素敵でした。
ベランガールとのコンビネーションは、ピッタリだとも思いませんでしたが、さほど悪いとも思いませんでした。可もなく不可もなくでしょうか。どちらかというと、やはりオレリーが主導権を握っているようではあったけれど、役柄自体もチャキチャキのパキータが、無骨なリュシアンを尻に引いて引っ張っていくみたいな感じの二人だったので、踊りでも同じような空気を感じて、ちょっと微笑ましかったです。
イニゴのカール・パケットは、踊りの面では、正直なところ私には期待ハズレでした。出来が悪かったわけじゃないのですが、先日の「白鳥の湖」で見直したあの踊りの軽やかさが消えてしまっていて、かつての“パケットの踊りは、ちょっと重たい”という、私が映像で抱いてしまっていたイメージのままの踊りに戻ってしまっていて残念でした。さすがに、フル出場に近い状態で、しかもあのジロ降板のドタバタ劇にも直面して、疲れがたまっていたのでしょうかね。まあ、そう考えると同情したくもなりますけど。でも、彼らしい濃い芝居は、なかなか味があって面白かったです。
そして、今回、私がとても楽しみにしていたのは、パ・ド・トロワのエマニエル・ティボー!DVDでも感動的な素晴らしい踊りを披露してくれているのですが、今回も映像に負けず劣らずの素晴らしさでした。本当にこの人は、足の裏にバネでもついてるの?って思うぐらい“ボールのように弾む”という表現がピッタリの軽やかさで跳び回ってくれますね。しかも、跳躍が軽やかなだけじゃなくて、動きに余裕があって、とくに上半身の動きが、とても綺麗で優雅。そして、あの楽しそうに踊る雰囲気と目のキラキラと輝いてるところが、見ているほうまで楽しい気分にさせてくれる人。生であのパ・ド・トロワを見れて幸せでした。
コール・ドで、目を引いたのが、グラン・パでのローラ・エケ。思わず、オペラグラスで確認しちゃったぐらい彼女の踊りは目を引きました。
それにしても「パキータ」という演目は、生で見ても、やっぱり内容が薄いし、役柄の作りこみようがない内容という印象なので、面白みという点では、かなりポイントが低いのですが、何も考えずに気楽に見れるし、やはりオペラ座の衣装は、実際DVDなんかで見るよりも、もっと素敵だったので、それなりには楽しませてもらいました。でもたとえルグリとオレリーが踊ってくれたとしても、やっぱり、作品自体が与える感動という点では、「白鳥の湖」には、全く及ばない作品だとは思いました。やはり、私は先週見た2つの「白鳥の湖」(こちらこちら)がしばらく脳裏を離れそうにありません。ちなみに、今回の「パキータ」の舞台は、DVDと多少演出がちがっていました。たとえば子供の群舞は、男性コール・ドによる群舞に変えられていたし、それ以外でも、多少カットされている場面もあったようです。改めて、もう一度、DVDと見比べてみるのも面白いかもしれません。

B0000DJWCFパリ・オペラ座バレエ「パキータ」全2幕(ラコット版)
パリ・オペラ座バレエ団 ルテステュ(アニエス) マルティネス(ジョゼ)

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北米版インポートDVDは、リージョンフリー。日本のDVDプレーヤーで普通に再生可能。

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Agnes Letestu

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スレッドテーマ:バレエ ジャンル:学問・文化・芸術
 
│posted at 23:46:49│
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