メールマガジン JOLLYのお茶の間バレエ鑑賞記-ドキュメンタリー『ルディエール・オ・トラヴァーユ 鳥のように』-

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2006年04月09日(Sun)

ドキュメンタリー『ルディエール・オ・トラヴァーユ 鳥のように』

カテゴリー:ドキュメンタリー映像記事編集

ドキュメンタリー『ルディエール・オ・トラヴァーユ 鳥のように』
LOUDIERES:COMME LES OISEAUX...  (※文字化け防止のためアクサン省略)
【製作】1991年 85分
【監督】ドミニク・ドルーシュ
【出演】
モニク・ルディエール、パトリック・デュポン、イヴェット・ショヴィレ、シリル・アタナソフ、ジェローム・ロビンズ、マニュエル・ルグリ、エルヴェ・ディルマン、ヴィオレット・ヴェルディ、イリ・キリアン、ウラジーミル・ワシリーエフ
【収録作品(抜粋)】
◆『ドン・キホーテ』 音楽:ミンクス、振付:プティパ
◆『ミラージュ』音楽:ソーゲ、振付:リファール
◆『イン・ザ・ナイト』音楽:ショパン、振付:ロビンズ
◆『ロミオとジュリエット』音楽:プロコフィエフ、振付:ボゼー
◆『ソナチネ』音楽:ラヴェル、振付:バランシン
◆『ヌアージュ』音楽:ドビュッシー、振付:キリアン
◆『ジゼル』音楽:アダン、振付:コラリ&ペロー
【日本語字幕】高橋あき子

以前は、新書館からビデオが発売されていたようですが、現在は廃盤。Side B-allet / Yuki's Web Page(ゆうさんのサイト)のブログ記事で教えてもらった情報によると、Amazonフランスでは、「ヴィオレットとMr.B」とカップリングしたDVDをEUR 25,00にて取り扱っているそうです。言語はフランス語で、英語の字幕入りとのこと。


市販されていたビデオ映像を入手して鑑賞しました。モニク・ルディエールの現役時代を全く知らない私には、とてもありがたい映像です。ずっとオペラ座のバレエを見守っておられるファンの方は、皆、口をそろえて「ルグリにはルディエール!」「モニク・ルディエールが大好き!」と仰るので、ルディエールの踊る姿をもっともっと見てみたいと思っていた私にとっては、リハーサル風景が中心とはいえ、モニク・ルディエールの踊りにたっぷりと触れることのできる非常に嬉しいドキュメンタリーでした。このドキュメンタリーを観ると、一瞬にしてモニク・ルディエールが大好きになってしまいますね。本当に、素敵な彼女が描かれている映像です。彼女は小柄なこともありますが、とにかく踊りが軽いのが印象的。軽さの塊のようで、まさしく「鳥のように」というタイトルどおり、ふわっと空に舞うようなイメージの踊りをなさる方でした。あと、彼女の声も非常に可愛らしいですね。フランス語の響きが、非常に可愛らしく聞こえます。
 まず、この映像を観始めた瞬間に、「このナレーションの声は、あのお喋りなオバちゃん(=ヴィオレット・ヴェルディ)の声だ!(※彼女のお喋りっぷりは、「ヴィオレットとミスターB」というドキュメンタリーで堪能できます。)」と変な懐かしさを感じてしまいました。(笑)このドキュメンタリーは、ヴィオレット・ヴェルディさんから、親愛なる教え子のルディエールへの手紙のような形式のナレーションによって進められていくのですが、このナレーションが愛情豊で、非常に温かくて良かったです。途中、バランシンの「ソナチネ」をヴェルディさんがルディエールに指導する場面も出てくるのですが、こちらも非常に親しさのこもった温かみ溢れる空気に包まれていて、見ていて微笑ましくなる光景でした。
 冒頭のパトリック・デュポンとの「ドン・キホーテ」のリハーサルも、私には嬉しい映像。二人でパ・ド・ドゥのタイミングを相談しあって、とても微笑ましいリハーサルの様子だったのですが、若き日のパトリック・デュポンは、やっぱりカッコイイ!(惚)ドンキのバジルなんて、とってもイメージにピッタリで、とても似合う。コミカルなマイムなんかも、とても上手に可笑しく魅せてくれていて、全幕みたいよーと思ってしまいました。もちろんルディエールのキトリもとても可愛らしくて軽快な感じで素敵でした。
 「ミラージュ」や「イン・ザ・ナイト」は、マニュエル・ルグリと一緒にリハーサルをしているので、若き日のルグリを堪能することもできました。いやはや、ひとつの踊りを踊りこなすまでに、これだけたくさんの注意点があって、それをひとつひとつ改善しながら踊り重ねていく姿には、本当に敬意以外の何物も浮かんできませんね。とくに振付家による直接指導なんかだと、非常に細かい点までダメだしが入るので、それを正確に改善していく真摯な姿には、ほんとうに感動させられました。ダメだしが入ると、相手の言葉をひとつひとつ確認するように頷きながら聞いているルグリの表情が印象的でした。シリル・アタナソフとイヴェット・ショヴィレが「ミラージュ」を指導している場面での会話によると、彼らが踊った初演当時は、ドイツ軍の占領下のパリだったそうです。オペラ座が封鎖されたりして、そのときに連合軍による開放を予感して嬉しかったと語るイヴェット・シヴィレの言葉に、当時がどれほどたいへんだったのかを伺い知ることができます。その言葉を神妙に聞くルディエールとルグリも微笑ましい。このルグリとルディエールのリハーサルを眺めていると、みなさんが「ルグリにはルディエール!」とおっしゃる意味が非常によくわかりました。体格的なバランスもバッチリだし、軽やかなルディエールをさらに軽やかに見せてくれるルグリのサポート。本当に黄金コンビだったんですね。若き日のルグリも綺麗。踊りで魅了されることは多々ありましたが、あまりルグリのルックスをカッコイイと思ったことはなかったのだけど、いやはや、カッコイイですよ。綺麗。
ヴィオレットさんのナレーションによるアドバイスによると、ロビンスを踊るときは、音楽の“中”に入ること、キリアンを踊るときは、音楽と“一緒に”なることを心がけるようにとのこと。上手いこと言うなと思いました。ロビンスやキリアンは、英語で指導なさっておられました。ロビンスは、最初はフランス語だったのに、エキサイトしてくると英語オンリー。(笑)ダンサーにとって英語を理解できないと先へ進めないでしょうし、英語習得は必須のようですね。
 ダンナ様のエルヴェ・ディルマンと踊る「ロミオとジュリエット」のバルコニー・パ・ド・ドゥは、あの豪華なオペラ座のガルニエの階段をつかっての映像で、非常にロマンチックで大人っぽくて映画を観ているようでした。バレエのポーズをしていた愛娘ちゃんも可愛いですね。あの親子の映像を見ていると、バレリーナって「働く母」「兼業主婦」なんだと改めて思いました。
そして「ジゼル」!前半、ルディエールの軽やかさを見るにつけ、「ジゼル」や「シルフィード」を躍らせたら、本当にエアリーで素敵だろうなーとぼんやりと思っていたものが目の前に出てきたので、予想どおりというか、想像以上にふわふわと宙に浮く彼女の「ジゼル」に大感激してしまいました。リハーサル風景で鳥肌がたつほど感動してしまった。情感豊で、非常に慈愛に満ちていて、素晴らしかったです。舞台映像でのアルブレヒトは、パトリック・デュポン。舞台が暗くてカメラも少し離れているのでわかりづらかったのですが、デュポンのアルブレヒトもルディエールのジゼルも本当に全幕見てみたいと思ってしまう映像でした。あ、でもルグリのアルブレヒトでのルディエールのジゼルも見てみたい。「タイムマシーン」と「どこでもドア」が欲しいよ。ドラえもん、どこかにいないですかね?(笑)

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ルディエールの唯一の全幕映像,ルグリとの『ロミオとジュリエット』 私のレビューはこちらに掲載しています。

ロミオとジュリエットロミオとジュリエット
ルドルフ・ヌレエフ パリ・オペラ座バレエ バーン(ベロー)


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スレッドテーマ:バレエ ジャンル:学問・文化・芸術
 
│posted at 11:41:58│
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