メールマガジン JOLLYのお茶の間バレエ鑑賞記-パリ・オペラ座『幻想交響曲』 -

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2005年11月07日(Mon)

パリ・オペラ座『幻想交響曲』

カテゴリー:パリ・オペラ座バレエ記事編集

パリ・オペラ座『幻想交響曲』 La Symphonie Fantastique(Paris/1997)
【振付】レオニード・マシーン    
【出演】カデル・ベルラビ、ファニー・ガイダ、アニエス・ルテステュ 、ナタリー・リケ、ジャン=ギヨーム・バール、ウィルフリード・ロモリ
【音楽】ヘクトル・ベルリオーズ    
【美術】クリスチャン・ベラール
【指揮】エマニュエル・ヴィヨーム
【演奏】パリ・オペラ座管弦楽団
【収録】1997年 パリ・オペラ座 約58分

ずいぶん前にCS(シアター・テレビジョン)で放映されていたものを録画鑑賞。放映直後にも見たのだけれど、改めて再鑑賞してみました。やはりこの作品は、「幻想交響曲」に対する多少の知識がないと、眺めているだけで理解するには、ちょっとしんどい。
「幻想交響曲」というのは、「ある芸術家の生涯の挿話」という副題がある5楽章からなるベルリオーズの音楽作品。当時無名の青年音楽家だった作曲家ベルリオーズが人気女優ハリエット・スミッソンに一目惚れしてしまった片思いの恋の情熱や苦悩、妄想などを第一楽章:夢・情熱、第二楽章:舞踏会、第三楽章:野の風景、第四楽章:断頭台への行進、第五楽章:サバトの夜の夢と5つの楽章で描いたもので、それぞれの楽章にストーリーがあり、美しい旋律が満載の交響曲なのだけれど、それぞれの楽章にストーリーはあるものの、このバレエ作品では、それぞれの楽章(幕)のつながりは唐突ともいえる部分もあったりして、独立しているような雰囲気で、ちょっと抽象的な印象。作品全体としても、表現力勝負なところが強い作風。踊るよりも演じることが中心の舞台構成のような気がしました。

第一楽章:夢・情熱
恋に苦悩する音楽家(ベラルビ)が舞台上に現れます。譜面を眺め、音符をなぞる仕草が、これぞバレエダンサーといわんばかりに優美。おもむろに小瓶をとりだし、毒をあおる音楽家。(音楽の場合は、アヘンで幻想を見るという設定ですが)毒を飲み、生と死との狭間で幻想をみはじめます。華やかな女性たちと憧れの女性(=恋人)が現われ、思いを馳せる音楽家。ただ、ここでは、片思いに身を焦がし疲れたというよりも、失った過去の愛(相手からも愛されていた?)を思い返すような、そんな雰囲気でした。このあたりの視線もうつろなベラルビは、とても色っぽい。

第二楽章:舞踏会
華やかだった頃を思い返すといった感じでしょうか。華やかに踊る男女が中心。コール・ドにはカール・パケット。やはり金髪の男前さんなので、アップで映ると目立ちますね。

第三楽章:野の風景
これは、もう完全に幻想の世界。トリップしてしまっている音楽家が見た平和な野の風景ですかね。とても抽象的で観念的な世界でした。花を抱えた乙女のアニエス・ルテステュがとてもとても美しい。蝶や鳥として登場するダンサーたちの衣装もとてもキュート。音楽家がかつての恋人を目で追うのが不思議なぐらい。私だったら、あの乙女に夢中だわ。(笑)

第四楽章:断頭台への行進
音楽では、夢の中で、恋人を殺してしまった音楽家が断頭台へと連れて行かれるという設定になっているのですが、このバレエ作品では、断頭代へ連れて行かれる理由は明確にされていません。断頭台も舞台上のセットとしては出てこず、ダンサーたちが作り上げる隊列で表現されていました。牢獄の看守役のロモリのインパクトが強い。両手をうしろに縛られたような振付で、周囲の流れに翻弄されながら断頭台へ向かう音楽家をベラルビが妖艶に演じていました。このあたりも踊るというより、動きで表現するといった印象。

第五楽章:サバトの夜の夢
魔女や魔物がたくさん集まっているパーティー(?)の中で、かつての恋人が、音楽家の死を喜ぶかのように生き生きと踊りはじめる中、音楽家はついに息絶えます。コール・ドの衣装や振付が、煉獄の炎を彷彿とさせる感じで、その手前にいるベラルビが、その煉獄の炎であぶられているようなイメージでした。

全部を見終わってみれば、バレエ(踊り)を観たというよりも、「幻想交響曲」が視覚化されていたものを見たという印象で、感想を述べにくい作品でした。ベルリオーズの「幻想交響曲」は、とても好きな音楽なので、このバレエ作品もアイディア自体は面白いとは思いました。
あと、どーでもいいことですが、ベラルビ、ベストのボタンを掛け違えておりました。最後のカーテンコールで気がついたのですが、妙に気になりました。
ちなみに私のお気に入りの「幻想交響曲」のCDは、チョン・ミュンフンさんの指揮のパリ・バスティーユ管弦楽団のものと、シャルル・デュトワさんの指揮のモントリオール響のもの。どちらもフランス的な演奏で、私のツボをくすぐります。「幻想交響曲」については、このバレエのおかげで、個人的ドップリとハマってしまい、こちらこちらにもCDの聞き比べについて記事にしています。よろしければ、あわせて御覧ください。

B000CBNYMSベルリオーズ:幻想交響曲
デュトワ(シャルル) モントリオール交響楽団 ベルリオーズ


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B00006BGRGベルリオーズ:幻想交響曲
チョン・ミュンフン パリ・バスティーユ管弦楽団 ベルリオーズ


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スレッドテーマ:バレエ ジャンル:学問・文化・芸術
 
│posted at 20:45:16│
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