メールマガジン JOLLYのお茶の間バレエ鑑賞記-熊川哲也&Kバレエ・カンパニー『ジゼル』大阪公演(熊川哲也&ヴィヴィアナ・デュランテ)-

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2006年05月27日(Sat)

熊川哲也&Kバレエ・カンパニー『ジゼル』大阪公演(熊川哲也&ヴィヴィアナ・デュランテ)

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熊川哲也&Kバレエ・カンパニー『ジゼル』
2006年5月27日(土)大阪・フェスティバルホール
【演出・再振付】 熊川哲也
【原振付】コラリ&ペロー 
【音楽】 アダン
【美術・衣装】 ピーター・ファ-マー
【指揮】磯部省吾 
【演奏】ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団
【出演】
  ジゼル:ヴィヴィアナ・デュランテ
  アルブレヒト:熊川哲也
  ヒラリオン:スチュアート・キャシディ
  6人の村人たちの踊り(PENSANT PAS DE SIX)
         長田佳世/輪島拓也
         神戸里奈/小林絹恵
         ピョートル・コプカ/アレクサンダー・コーウィー
  ジゼルの母親ベルト:ロザリン・エア
  クールランド公爵:ギャビン・フィッツパトリック
  アルブレヒトの従者、ウィルフリード:エロール・ピックフォード
  公爵の娘バチルド:天野裕子
  ウィリの女王ミルタ:松岡梨絵
  モイナ:長田佳世
  ズルマ:柴田有紀
  村人たち、狩の一行、ウィリーたち:Kバレエ・カンパニー

大阪フェスティバルホールにて鑑賞。当初の予定では、ジゼルは康村和恵さんでしたが、怪我による降板で、代役が当日発表とのことだったので、一体誰になるのかと心配していたら、ヴィヴィアナ・デュランテ。翌日も踊るのに、デュランテもたいへんですね。お疲れ様。
さて、熊川版ジゼルは始めて見たのですが、構成&演出は、私はあまり好きではありません。基本は、プティパ(ジュール&ペロー)版ですが、それに付け加えられた物語や登場人物の心理の説明にあたる部分が丁寧すぎるせいで、中だるみする気がするのです。説明が丁寧なのは、初心者には、とても親切で有難い演出とも言えるのですが、私には、ちょっとクドくて、中だるみして集中力がそがれる印象を受けました。たとえば、ジゼルの母親ベルトのマイムによる独白(?)とか、ジゼルの発狂シーンとか。ちょっとクドイ。熊川版のジゼルでは、アルブレヒトの裏切りを知ったジゼルが発狂するまでに、けっこうジワジワと時間がかかるんですが、私は、急激に発狂してポックリ逝ってくれるほうが、ドラマチックで音楽も生かされる気がするんですよね。
デュランテのジゼルは、正直なところ、あまりヴィジュアルが好みのダンサーではないこともあって、あまり期待していなかったのですが、素直に「可愛らしい」と思える健気なジゼルをみせてくれました。踊りも素晴らしかったです。軸足の強靭さ、そして2幕での重力感のなさが素晴らしかったし、やはり、「愛情」を身体で表現するのが上手。そして、やはり熊川氏とのパートナーシップがいいんですよ。熊川オーラに負けない主役オーラがしっかりとあって、舞台を引っ張ってくれている感じがしました。
対する熊川さん。アルブレヒトというキャラクターは、熊川さんに絶対に似合いそうだと思っていたのですが、案の定、バッチリ。というのも、Kバレエは、ずいぶんレベルアップしたとはいえ、やはり熊川さんあってのバレエ団的なところが大きいから、どうしても、他のダンサーたちよりも、熊川氏のカリスマオーラが強すぎて、一人勝ちしちゃって、それが舞台全体で浮いちゃうように感じることがあるのですが、アルブレヒトの場合、なんせ、村人の中にまぎれこんでいる王子ですから、舞台から浮くほうが説得力があるんですよ。この一人だけ浮いちゃうようなもともとのオーラが、アルブレヒトにピッタリでした。あと、ああいう「二股→多いに反省」という図も、なぜか妙に熊さんに似合う気がする。次、熊さんのソロルあたりもを見たいんですけど。(笑)
「ジゼル」という演目だと、熊川さんらしい跳躍や回転の見せ場は、非常に少ないのですが、少ないながらも、見せるところではしっかりと魅せてくれておりましたし、そのぶん、表現力でかなり魅せてくれたと思います。あと、着地の足音!こんなにマイルドな人だったっけ?今日は、非常にマイルドな無音の着地も印象的でした。デュランテに対するサポート面では、多少リフトに苦しさも見えた気もしたのですが、ジゼルらしく、ふわふわと見せる努力は十分になされていたと思います。
ヒラリオンのキャシディも、良かったです。
ただ、松岡さんのミルタは、ちょっと物足りなかった。踊り自体は、跳躍も高くて頑張っておられたんですが、いかんせん人間臭い重量感があって、ウィリーの親分としての迫力も、ちょっと物足りなかったです。
2幕のウィリーたちの群舞も、残念ながら、感動させてくれるほどではなかったです。春に、マラーホフの贈り物で見た東京バレエ団の「ジゼル」の群舞のほうが断然イイ。1幕のコール・ドも微妙。コール・ドだけで感動を呼べる域ではないというか、主役二人が舞台から消えちゃうと、張り詰めた空気が消えちゃって、急激に舞台にシマリがなくなっちゃうのが残念でした。このあたりは、今回の怪我人続出で改めて浮き彫りになったKバレエのダンサーの層の薄さとセットで、今後の課題でしょうね。後継者作り、がんばれ、熊団長!
あと、グチですが、Kバレエのチケットって、本当に高い値段出してるのに、毎度毎度、本当にロクな席に当たらないので、行くたびに行く気が失せるんですが、どうやったらまともな席が手に入るのでしょうか?S席を奮発したのに恐ろしく後ろの端っこだったり、安席にしたらこれまた恐ろしく後ろの端っこだったり、真中のクラスで買っても、後ろの端っこ。後ろの端っこでしか見たことないぞ!(怒)ファンクラブに入らずに、まともな席(良い席ではなく、値段に見合った席)があたる裏技を御存知の方、ぜひご一報を。ちなみに、今夜は、けっこう空席がありました。ゴソっと空席(A席、B席あたり)もけっこう目だっていたので、いまいちチケットの売れ行きがよくなかったんでしょうかね・・・。

ちなみに、Kバレエの『ジゼル』は、熊川哲也(アルブレヒト)&ヴィヴィアナ・デュランテ(ジゼル)でDVD化もされています。楽天市場でも取り扱いあり。価格的には楽天がお得かもしれません。下記リンク先は、Amazon.co.jpです。
GISELLEGISELLE
熊川哲也

熊川哲也 白鳥の湖 ドン・キホーテ The Sleeping Beauty coppelia(コッペリア) 熊川哲也 くるみ割り人形


尚、熊川哲也&Kバレエカンパニーの夏の「サマー・トリプルビル」のチケットも取り扱いあり。こちらは、2006/05/20[土] 10:00 より発売開始だそうです。

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スレッドテーマ:バレエ ジャンル:学問・文化・芸術
 
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