メールマガジン JOLLYのお茶の間バレエ鑑賞記-能楽劇『夜叉ヶ池』-

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2005年10月29日(Sat)

能楽劇『夜叉ヶ池』

カテゴリー:オペラ・演劇・ミュージカル記事編集

20051215140906.jpg能楽劇『夜叉ヶ池』
~能と劇の出会い~

構成・総演出:梅若六郎
演出:中村一徳(宝塚歌劇団)
出演:梅若六郎、野村萬斎、小林十市、檀れい、茂山宗彦、茂山逸平、茂山童司、梅若慎太朗、桂南光、桂小米朝、英太郎 他

シテ方 :梅若 晋矢、山崎 正道、角当 直隆、山中 辷晶、梅若 慎太朗
笛 :藤田 六郎兵衛
小鼓 :大倉 源次郎
大鼓 :亀井 広忠
太鼓 :助川 治    他
【一 部】
半能「石橋(しゃっきょう)」
梅若晋矢、梅若慎太朗、茂山宗彦  
【二 部】
能楽劇「夜叉ヶ池(やしゃがいけ)」
梅若六郎、野村萬斎、小林十市、檀 れい、茂山宗彦、茂山逸平、茂山童司、梅若慎太朗、桂南光、桂小米朝、英太郎  他
2005年10月29日、梅田芸術劇場にて鑑賞。ずーっと楽しみにしていた小林十市さんの最新舞台です。泉鏡花原作の戯曲を元にした能と演劇のコラボレーションで、共演は、観世流能楽師の梅若六郎さん、狂言師の野村萬斎さん、宝塚出身の檀れいさんなどなど。やはり、チケット争奪戦は激しくて、自力ではみごと惨敗。しかし、持つべきものは友で、ツテを頼ってチケットをゲットしてくださいました。おかげさまで、十市さんをしっかり見てきました。
公演内容ですが、第一部は能が中心。プログラムになかった番外仕舞『芦刈』という能と、『石橋(しゃっきょう)』という半能が披露されました。しかし、不勉強ゆえ、能と半能の違いもわからないし(装束も面もないのが半能ですか?)、演目のストーリー等もさっぱり内容がわからず、日本人のくせに、謡の古典な日本語も聞き取れず、意味も理解できず・・・・という情けない状態でして、案の定、撃沈。やはりド素人が初見で「能」を楽しむのは難しいなーという印象でした。
しかしですね、第二部の能楽劇での「能」は、ちょっと楽しめたのです。先に泉鏡花の原作を読んで予習していたのも正解でした。能楽劇『夜叉ヶ池』は、普通のお芝居と、能、狂言、声楽(?)などの要素がちりばめられているのですが、能の部分は、夜叉ヶ池に住む龍神の姫君や魑魅魍魎の場面で使われていて、龍神:白雪姫を能装束の梅若六郎さんが演じておられたのですが、この存在感が圧巻でした。あの能面って、笑ってる顔にも泣いてる顔にも、悲しんでる顔にも怒ってる顔にも見えるでしょ、それが本当にそんな感じに場面場面でいろんな表情に見えました。能装束のきらびやかさも素敵だった。でも、この場面で一番楽しめたのは、魑魅魍魎たちの狂言。狂言界から若手スターの茂山宗彦さん、茂山逸平さん、茂山童司さんが参加していたので、この場面の3匹は、たぶんこのお三方によるものだと思うのですが、本当にセリフのひとつひとつが滑稽で、クスクス笑えました。やはり、初心者の私には、能より狂言の方がわかりやすくて楽しめました。この現実離れした夜叉ヶ池の中の場面に古典芸能を持ってきたことで、別世界ということが強調されて舞台演出の効果としては、すばらしかったと思います。あと、上手だなーと思ったのが、白雪姫の侍女・萬年姥を演じた英太郎さん。新派の女形とのことですが、女性だと思い込んでおりました。この方のセリフが能の注釈のようで、助かりました。
晃、学円、百合の場面は、普通にお芝居で進むのですが、今回、学円を演じた小林十市さん、すっかり舞台役者が板についてきた感じ。とても自然な演技&セリフ回しでした。とくに、発声やセリフ回しは「エリザベス・レックス」の頃に比べたら、ずいぶん上達した感じ。バレエをやめても、やはりこの人は舞台人なんだなーと思した。それにキャリア的にもいい仕事選びをしていて嬉しく思います。髪も黒髪に戻っていたし、いつもの麗しさ満点で、うっとりさせていただきました。あ、そうそう、公式サイトでの十市さんの紹介文「世界のクラシック・バレエ界でトップダンサーとして活躍し」ってのは、いかがなもんでしょう?クラシック・バレエじゃないよ。モダン・バレエだよ、十市さんが活躍していたのは。
晃さんを演じた野村萬斎さんは、野村萬斎さんでした。(笑)イメージどおりのあのまんまでした。生萬斎さんを見たら、十市さんよりトキメクかしら?なんて心配しておりましたが、それは全くありませんでしたね。萬斎さんも素敵でしたが、やはり私は、かなーり小林十市さんの方が好きみたいです。
檀れいさんは、百合という役には似合っておりましたが、良くも悪くも宝塚の娘役出身らしいお芝居。ここは好みが分かれるでしょう。とくに歌の場面あたり。私は引いてしまったけど・・・。(苦笑)。
あと、百合を生贄にと押しかける村の人々役で、落語家の桂南光さん、桂小米朝さんなんかも参加していたのですが、この二人が出てくると、登場しただけで舞台に笑いが生まれて、場が和むところがさすが落語家といったところ。そして、能楽師、狂言師、落語家と日本の伝統芸能を受け継ぐ方々に共通しているのは、発声の良さ。とても声が通るんですよね。さすが修行に修行を重ねての伝統芸能の世界で生きている方々だなーと思いました。
こういう企画は日本の古典芸能になじみのない私のような古典芸能ド素人には、こういう機会でもないと見なかったジャンルだし、とても新鮮でお勉強にもなったし面白かったです。ただ、古典芸能をこよなく愛する方々には、中途半端で物足りないかもしれませんね。
4003102738夜叉ヶ池・天守物語
泉 鏡花


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スレッドテーマ:演劇 ジャンル:学問・文化・芸術
 
│posted at 23:52:07│
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