パリ・オペラ座バレエ「ジュエルズ」JEWELS(George Balanchine“Joyaux”)
振付:ジョージ・バランシン
◆エメラルド
【音楽】フォーレ「ペレアスとメリザンド」Op.80(1898)、
付随音楽「シャイロック」Op.57(1889)より抜粋
【出演】レティシア・プジョル、マチュー・ガニオ
クレールマリ・オスタ、カデール・ベラルビ、
ノルウェン・ダニエル、エレオノラ・アバニャート、エマニエル・ティボー
◆ルビー
【音楽】ストラヴィンスキー「カプリッチョ」(1929)
ピアノ:ジャン=イヴ・セビヨット
【出演】オレリー・デュポン、アレッシオ・カルボネ、マリ=アニエス・ジロ
◆ダイヤモンド
【音楽】チャイコフスキー:交響曲第3番ニ長調「ポーランド」Op.29(1875)第2〜5楽章
【出演】アニエス・ルテステュ、ジャン=ギョーム・バール
衣装:クリスチャン・ラクロワ
照明:ジェニファー・ティプトン
指揮:ポール・コネリー
演奏:パリ・オペラ座管弦楽団
収録:2005年10月・11月、パリ・オペラ座 152分(バレエ93分、特典映像59分)
特典映像:「ジョージ・バランシン・フォーエバー」(ライナー・E・モリッツによるドキュメンタリーフィルム」(英・仏・独・西・伊語字幕※日本語字幕なし。)
※2007年11月21日に再販されるようです。現在予約受付中。定価¥ 5,040 (税込) 予約購入価格は25%(1,260)OFFの¥ 3,780 (税込)なので、今なら北米版を買うよりお得です。
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でも取り扱いあり。
北米インポート版DVDはリージョンフリー。北米版が、一番価格的にはお徳かもしれません。
国内版DVDを購入しましたが、海外で発売されているものに、日本語の解説書がついているだけで、ディスク自体は、海外版と全く同じです。このDVDですが、まず映像がとてもキレイです。単に画質がキレイというだけでなく、カメラワークのセンスがいい。客席から、オペラガルニエの天井を映し出すタイミングだとか、オーケストラピットの中の写し方とか、ズームイン&ズームアウトのタイミングとか、すべてにセンスを感じます。とくに、正面中央からだけでない斜め上方から舞台を鑑賞しているような気分になるようなショットだとか、オペラ座で鑑賞しているような臨場感を感じさせるカメラワーク、そして、ここぞという場面でのアップ、全身を写すべき場所ではズームアウトするタイミングといい、わりと好みのカメラワークでした。
さて、作品についてですが、私は、この「ジュエルズ」という作品自体初めて。バランシンですから、音楽の視覚化、何も考えず見たままに感じるだけでいいので気楽といえば気楽ですけれど、こういうシンフォニックバレエは、うっかりすると眠気を誘います。これも例に漏れず、好きなバレエ団、好きなダンサーが出ていても、気を抜くと意識が遠のきそうなときも・・・。(苦笑)実際の舞台で見れば、もうちょっと楽しめるのかもしれませんが、たとえば、この演目をわざわざパリまで出向いて観たいかと聞かれると微妙なところです。キレイなんだけれど、それだけというのかな。私には、どうも淡白に感じちゃうんですよね。キライでも苦手でもないけれど、大好きでもないというのが、正直なところかな。以下、それぞれの印象。
◆エメラルド
“パリ・オペラ座の衣装には伝統として「グリーン」は使いません。”と、たしか以前クイズ番組「世界不思議発見」で言っていたように思うのですが、これをグリーンといわずして何という?ってなグリーンの衣装。あの発言は一体?マチュー・ガニオは相変わらずキレイですね。踊りも綺麗だけれど、女性顔負けのビジュアル面での美しさが輝いていました。踊りものびのびとしていて、よかったように思います。でもやっぱり一番私の視線をあつめたのは、ベラルビ。サポートに包容力を感じるというのでしょうか、抗えない魅力を感じてしまう。白タイツ姿のベラルビを見るのも私には新鮮だったので余計に夢中で見てしまいました。女性陣では、オスタが素敵でした。ソロで踊っているときも良かったけれど、ベラルビとパ・ド・ドゥを踊っているときのオスタが艶やかで素敵でした。あとプジョルの腕の動きも素敵でした。
◆ルビー
ルビーの衣装って、オレリーにも、ジロにもあまり似合わない気がします。あの裾のフリフリのラブリーさが、彼女たちの持つクールなオーラに相反する感じがする。踊りは、二人とも申し分なかったです。ジロもオレリーも、こういう系統の踊りが似合いますね。オレリーがとても明るい笑顔で踊っているのもなんだか、新鮮。(笑)しかし、アレッシオって小さいのね。ポワント立ちだとオレリーに背の高さで負けちゃってる・・・・。ストラビンスキーの独特の細かい音のリズムを聞くにつけ、音楽のリズムの感性が抜群なルグリで観たかったなという気持ちもなきにしもあらずでした。
◆ダイアモンド
一番好みだったのは、このダイアモンド。私が大好きなエトワールのアニエス・ルテステュは、まさしくダイヤモンドのイメージにピッタリ。あの燐とした高貴な雰囲気が、ダイヤモンドの硬質さと輝きにピッタリとハマります。ちょっと「白鳥の湖」で見せる、オデットの孤高さと、オディールの冷たさ、両方が混ざったような雰囲気のダイヤモンドでした。そして、意外にもアニエス以上に私の視線を掴んで離さなかったのが、ジャン・ギョーム・バール!いやはや、この映像のバール、めちゃくちゃ素敵ですよ。踊りも風貌もカッコイイ。そして、アニエスとバールって、案外とても絵になるコンビなんですね。身長的なバランスはもちろんなのだけれど、独特の透き通った純白感みたいな空気がとても似通っていてパ・ド・ドゥがとても魅力的に輝いて見えました。ただ、コール・ドは、もうちょっと改善の余地アリのような気がしました。コール・ドだけだと、エメラルドとルビーのようが良かった印象。あと、クライマックスのカメラワークはイマイチ気に入りません。ラストの場面は、コール・ドに切り替えずに、ずっとバールとアニエスを写しておいてほしかったです。
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