メールマガジン JOLLYのお茶の間バレエ鑑賞記-パリ・オペラ座バレエ「ル・パルク」(全3幕)マニュエル・ルグリ&レティシア・プジョル-

スポンサーサイト

カテゴリー:スポンサー広告記事編集

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
│posted at --:--:--│
2008年05月26日(Mon)

パリ・オペラ座バレエ「ル・パルク」(全3幕)マニュエル・ルグリ&レティシア・プジョル

カテゴリー:パリ・オペラ座バレエ記事編集

パリ・オペラ座バレエ「ル・パルク」(全3幕)

上演日時:2008年5月24日 19:00~
上演場所:Bunkamuraオーチャードホール

出演:
マニュエル・ルグリ、レティシア・プジョル、マロリー・ゴティオン、シモン・ヴァラストロ、アドリアン・ボテ、エルワン・ルー・ルー、カロリン・バンス、オーレリア・ベレ、クリステル・グラニエ、ベアトリス・マルテル、アリス・ルナヴァン、ジェラルディーヌ・ウィアール、アメリー・ラムルー、セヴリーヌ・ウェスティルマン、オドリック・ベザール、ヴァンサン・シャイエ、ジャンクリストフ・ゲリ、ジョシュア・オファルト、オレリアン・ウェット、ニコラ・ポール、アレクシス・ルノー

音楽:W.A.モーツァルト、サウンド・コンポジション、ゴラン・ヴォイヴォダ
振付・演出:アンジュラン・プレルジョカージュ
舞台装置:ティエリ・レプルスト
衣装:エルヴェ・ピエール
照明:ジャック・シャトレ
振付助手:ノエミ・ペルロフ
初演:1994年 パリ・オペラ座
指揮:コーエン・ケッセル
ピアノ:エレーナ・ボナイ
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

【第一幕】
序曲/交響曲第36番ハ長調「リンツ」K.425 アダージョ
庭師 (サウンドトラック)
1.異性間の視察/アダージョとフーガ ハ短調K.546
2.アプローチ・ゲーム/6つのドイツ舞曲K.571から
3.出会い/ピアノ協奏曲変ホ長調K.449 アンダンティーノ

【第二幕】
庭師 (サウンドトラック)
4.柔らかな魅力/セレナードK.525 ロンド
5.欲望/ディヴェルティメント 第11番ニ長調K.251 アンダンティーノ
6.征服/音楽のたわむれ「村の音楽家の六重奏」K.522 ブレスト
7.抵抗/ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調K.450 アンダンテ

間奏曲 交響曲第36番ハ長調「リンツ」K.425 アダージョ

【第三幕】
8.夢 / 庭師 (サウンドトラック)
9.嘆き/バッハの作品による6つのプレリュードとフーガ K.404aからアダージョ
10.熱情/ディヴェルティメント 変ロ長調K.137 アレグロ
11.失神/セレナード ニ長調「ハフナー」K.250 アダージョ
14.解放/ピアノ協奏曲第23番 イ長調K.488 アダージョ

エピローグ / 庭師 (サウンドトラック)


ニコラ・ル・リッシュの「ル・パルク」をマチネで見て、一途な愛に感動した後、ソワレで見たのがルグリの「ル・パルク」。これが、また凄くて、感動の嵐。このブログでも過去にさんざん語っているが、私が全世界中、いや古今東西というべきか、最も好きなバレエダンサーはマニュル・ルグリ。舞台で踊る、いや、踊らなくても、舞台に立ったその佇まい、所作、すべてが、私にとっては「バレエの神様」。とにかく、ただ、ひたすら美しい。顔形ではなく、全身の仕草や角度、ひとつひとつが、もうそれ以上はありえないぐらいの計算しつくされた完璧なバランスで美しい。完璧というのは、まさにこういう状態なんだなーとシミジミ。ニコラの踊りを見て、ニコラを大好きだと思っていたけれど、ルグリを見たら、あ、やっぱり踊りの好みでいうなら、私はルグリが大本命なんだなと痛感した。というのも、今回見た「ル・パルク」。ルグリの回にいたっては、舞台にルグリが登場した瞬間、あまりの美しさと神々しさに、もう電撃に打たれたみたいに涙腺が決壊してしまって、涙が止まらず。その美しさの波動みたいなものが、2階席や、3階席にいても、全身を包み込んでくる。その凄まじいオーラを目の当たりにすると、同じ時代に生きて、このルグリの踊りを生で見れる、その幸せがありがたくて嬉しくて、ルグリが動くたびに涙が止まらなくなってしまったのだ。それぐらい、ただ、そこにいることで感動を与えてくれる人なんだということを改めて痛感したのが今回の公演。
今回、ルグリのパートナーはレティシア・プジョル。正直なところキャスト発表の段階で、プジョルじゃ役不足だろうと見限っていたというか、全く期待していなかったのだけれど、意外にもかなりプジョルが健闘していて、期待していなかっただけに予想外に満足。っていうか、やっぱりルグリのサポートが素晴しく上手い!パートナーをあそこまで美しく見せられるテクニックは、やはりルグリならでは。パ・ド・ドゥの流れも、本当に自然で、ただただウットリと見ていられる。
ルグリの「ル・パルク」は、私が「ル・パルク」に求めているイレール的な要素が十分含まれていた。イレールまでエロくないんだけれど、ニコラの真っ直ぐさとは異なる、どこか冷めたクールさと、その奥に秘めた熱い思いの両方が、駆引きという形に滲み出ていて、まさに大人な男性の洗練された恋愛。イレールとゲランの場合は、対等の力を持つ百戦錬磨な男女の一騎打ちみたいなところがあったけれど、ルグリとプジョルの場合は、踊りのレベルの差もあってか、なんとなく男性のほうが圧倒的優勢に見えた。百戦錬磨のプレイボーイに言い寄られて戸惑う恋愛経験の少ない女性といったイメージ。そのプレイボーイが、恋愛経験の少ない女性に、まさか本気で惚れてしまうとは!?みたいな、ちょうどラクロの「危険な関係」の二人みたいに自分の中で戸惑うものの、基本的に男性優位で運ばれていく恋愛というイメージでした。とにかく、プジョルはひたすら戸惑いつづけ、ルグリは、プライドと感情の葛藤があるという感じなんだけれど、そのプジョルの戸惑いがいじらしくて可愛いし、ルグリの葛藤は、手に取るように感情が伝わってきて、グイグイと胸を締め付けられた。やはり私は、コンテでも、機械的に動きを楽しむものではなくて、感情ををのせて表現するようなタイプのコンテを踊ってるルグリが好きだと今回改めて思いました。
コール・ドとのテクニック等の差は、ニコラでも歴然でしたが、ルグリに至っては存在する空間と次元が違うとでもいわんばかりに突出して目立っておりました。椅子取りゲームでもズボンの色なんて変えてくれなくてもいいぐらい、その立ち姿や動きの美しさが全く違うから、どこにルグリがいるのか一目瞭然。まぶしいぐらいの神々しいオーラを放っておられました。むしろ、マチネでは面白く感じた庭師の場面が退屈で、早く、ルグリをもっと見せて!という気分になったぐらいです。キスしたままクルクルと回るあの場面も、優雅で綺麗。プジョルも滑らかで非常に美しかったです。こんな素晴しい公演でしたが、やはり値段の高さとコンテンポラリーというジャンル、作品知名度の低さ、そしてオーチャードホールというバレエ鑑賞に不向きな鑑賞のせいか、かなり空席が目立っていました。もったいない・・・・・・・・。モーツァルトを奏でるオケのレベルも高くて、バレエの添え物ではなく、音楽を聴くぶんにも十分素晴しかっただけに、もったいない思いがいっぱいです。でも古典演目でもないのにS席25000円は、やっぱり高すぎる価格設定だよね。この素晴しいルグリを一人でも多くの人にみてもらいたかっただけに空席が目立っていたのが残念でした。

イレールとゲランの映像はこちら。※リージョンALLの北米版インポートDVD(※日本のDVDプレーヤーで普通に再生可能)がAmazon.co.jpで2008年7月8日に発売されるようです。現在予約受付中

20060215144709.jpg
現在は、欧州版DVD(リージョン2、PAL方式)のみ発売。




英国ロイヤル・オペラハウスの通販ページ(価格は24.99ポンド※送料別)や、フランスのalapage(価格は25.49ユーロ※送料別)などの欧州のネットショップにて購入可能。



スレッドテーマ:バレエ ジャンル:学問・文化・芸術
 
│posted at 19:46:27│
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。