メールマガジン JOLLYのお茶の間バレエ鑑賞記-ボリショイ・バレエ「白鳥の湖」(大阪フェスティバルホール)-

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2008年12月13日(Sat)

ボリショイ・バレエ「白鳥の湖」(大阪フェスティバルホール)

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ボリショイ・バレエ「白鳥の湖」(大阪フェスティバルホール)
公演日:2008年12月13日(土)17:00-19:35
上演時間:約2時間35分

音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
台本・改訂振付・製作:ユーリ・グリゴローヴィッチ
原振付:マリウス・プティパ、レフ・イワノフ、アレクサンドル・ゴールスキー
美術:シモン・ヴィルサラーゼ
音楽監督・共同制作:パーヴェル・ソローギン
照明:ミアイル・ソロコフ
指揮:パーヴェル・クリニチェフ
管弦楽:ボリショイ劇場管弦楽団

オデット/オディール:マリーヤ・アレクサンドロワ
王妃(王子の母):マリーヤ・イスプラトフスカヤ
ジークフリート王子:アルテム・シュピレフスキー
ロットバルト:ドミトリー・ペロゴロフツェフ
王子の家庭教師:アレクセイ・ロパレーヴィッチ
道化:岩田守弘
王子の友人たち:アンナ・ニクリーナ、エカテリーナ・クリサノワ
儀典長:アレクサンドル・ファジェーチェフ
ハンガリーの王女:ネッリ・コパヒーゼ
ロシアの王女:オリガ・ステプレツォーワ
スペインの王女:アナスタシヤ・メスコーワ
ナポリの王女:アナスタシヤ・ゴリャーチェワ
ポーランドの王女:エカテリーナ・シプーリナ
3羽の白鳥:ネッリ・コパヒーゼ、ユーリヤ・グレベンシチコワ、ヴィクトリア・オーシポワ
4羽の白鳥:チナラ・アリザテ、スヴェトラーナ・グネードワ、
        スヴェトラーナ・パヴロワ、アナスタシヤ・スタシェーヴィッチ
ワルツ:オリガ・ステプレツォーワ、ヴィクトリア・オーシポワ、
     アレーシャ・ポーイコ、アンナ・オークネワ、
     カリム・アブドゥーリン、ユーリー・バラーノフ
     ウダディスラフ・ラントラートフ、エゴール・フロムーシン

チケット発売時に発表されていた大阪公演のキャストはスヴェトラーナ・ルンキナ/ドミートリー・グダーノフ。なんでファーストキャストのザハロワとウヴァーロフじゃねーんだ!(怒)と思いながら仕方なく購入。それがルンキナの妊娠により、キャストが変わり、マリーヤ・アレクサンドロワ/アルテム・シュピレフスキーに。

上記のとおり、ルンキナにもグダーノフにもそれほど思い入れもなかったし、アレクサンドロワは好きなダンサーなので、今回のキャスト変更は気にもならなかったのだけれど、終演後に痛感したのは、これは「黒鳥の湖」だったな・・・と。(苦笑)やはりアレクサンドロワは、白鳥より黒鳥向き。踊りがオトコマエすぎて、どうもオデットというイメージにしっくりこなかった。オトコマエなアレクサンドロワの踊りが好きな私なのですが、オデットはオトコマエじゃなくていいなーと思ってしまった。(苦笑)アレクサンドロワのアームスの動きも、キレがありすぎて、私がオデットに求めるものとは違っていたし・・・。そのかわり、オディールは、超カッコイイ。もうアレクサンドロワのオトコマエでスピード感満点な踊りが炸裂しておりまして惚れ惚れ。黒鳥のフェッテで、一瞬、危なかったところがあったのですが、すぐに体勢を立て直して踊っていてホッ・・・。やはりアレクサンドロワの踊りはオトコマエでカッコイイわー。勝手に「バレエ界の真矢みき」と呼んでおります。(笑)

グリゴローヴィッチ版の「白鳥の湖」を見るのは初めてだったので、いろいろ興味があったのですが、見終わって感じたのは、「グリゴローヴィッチ版の「白鳥の湖」は、好きじゃない。」ということ。 まず誰に感情移入してみればいのか悩むというか、ジークフリートの存在感が薄いし、オデットの存在感も薄いし、ロットバルトの存在感は立派で、なんだか物語がよくわからないというか、気持ちがついていかないんだな。結末もアンハッピーエンドなんだけれど、エッ??これで終わっちゃうの???みたいな、どうもストーリーから置いてけぼりを食らったような後味で微妙。

グリゴローヴィッチ版だからなのか、それともアルテム・シュピレフスキーだからなのか、1幕で登場するジークフリートには憂いはゼロ。王妃に結婚しろといわれた気配もないし、臣下から献上されたプレゼントは弓矢じゃなくて日本刀で、それももらいっぱなし。あれが日本刀だったのは、日本公演だから? あの日本刀をもらう場面って、後ろの物語に何の必要もなくない? もう、そのあたりも意味不明。

グリゴローヴィッチ版は、2幕1場(通常版でいうところの3幕)のお妃選びの場面も、前半の各国の王女のアピールタイム、は会場(=ステージ上)にジークフリートの姿がないの。家庭教師と臣下と王妃(=王子の母)だけでアピール(踊り)を見守っているという・・・。で最後、各国の王女が揃った段階で王子登場。アピール(=踊り)タイムを見てもいないのに、いきなり5人を見て「選べ」って言われても、そりゃジークフリートだって戸惑うでしょうに。そこに黒鳥が登場して、思いっきりアピールタイムで踊りまくられりゃ、オデットに似てなくても、普通オディールを選ぶよね。(笑)なんだか笑える構成。

とりあえず、踊りを見るという点で圧巻だったのは岩田さんの道化。凄かったです。スピード感満点の飛んで跳ねてのテクニックも素晴らしかったし、道化らしい愛嬌を振りまいてチャーミングに会場を沸かせる姿も素晴らしかったし、ダンスキャラクテールというのは、かくあるべし!といわんばかりの存在感でした。

あとベリゴロフツィエフのロットバルトの踊りもとても好みでした。存在感はジークフリート以上。っていうか、私の琴線に全くひっかからなかったのが、シュピレフスキーのジークフリート。とくに苦手な踊りなわけでもなく、踊りに非があるわけではない(=バリエーション等はキッチリとこなしておられた)のだけれど、印象に残らないというか、無難という印象しかない。アレクサンドロワとの相性もどうなんだろう?オデットからもジークフリートからも、あんまり「愛」を感じなかったんだよね。偶然出会った=運命的ではない)オトコマエなオデット姐さんに「私を助けられるのなら、助けてみて。あなたに任せてみるわ。」と上から目線で言われて、愛情というよりも正義感で助けようと試みたけれどダメだったといった感じで、愛するオデットを一生失ってしまった悲しみというよりは、ミッションに失敗した情けない自分に嘆いているみたいな感じに見えた。そのせいか、シュピレフスキーのジークフリートは、オデットやオディールと踊っているときよりも、ロットバルトとのパ・ド・ドゥが一番ステキだと感じました。

コール・ドは、一人ビックリするぐらい派手に転んだ女の子がいたけれど(あんなに豪快に転んだバレリーナをみたのは初めて。)、それ以外は、協調性のある踊りでキレイでした。とくに男性の群舞。個や我が出てこなくて、本当に協調性のある群舞でした。

全体的には、いまいち満足度は低め。グリゴローヴィッチ版が好きじゃないってのと、この間のシュツットガルトの2演目(「オネーギン」と「眠れる森の美女」)がツボにハマりすぎたせいでしょう。既に来年のマリインスキーの「白鳥の湖」の来日公演が楽しみだったりしています。普通の白鳥が見たい・・・。(苦笑)あと、私、今回のオケの演奏も全く好みじゃなかったんだよね・・・。とくに第一楽章。第四楽章は、情感豊かで比較的好みだったけど。というわけで、総合的に、まあ、それなりに面白くはあったけれど、そんなに自分の中で盛り上がらなかった舞台でした。


 
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