メールマガジン JOLLYのお茶の間バレエ鑑賞記-クルジア・バレエ「ジゼル」(アナニアシヴィリ&ウヴァーロフ)-

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2010年03月07日(Sun)

クルジア・バレエ「ジゼル」(アナニアシヴィリ&ウヴァーロフ)

カテゴリー:その他ロシアのバレエ記事編集

クルジアバレエ「ジゼル」

鑑賞日:2010年3月7日(日)16:00~18:15
会 場:兵庫県立芸術文化センターKOBELCOホール

音楽:アドルフ・アダン
台本:テオフィル・ゴーチェ、ジュール=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュ
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー、マリウス・プティパ
振付改訂:アレクセイ・ファジーチェフ
改訂振付補佐:タチヤーナ・ラストルグーエワ
装置・衣装:ヴァチェスラフ・オークネフ
証明:パウル・ヴィダル・サーヴァラング
指揮:ダヴィド・ムケリア
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団

出演:
ジゼル:ニーナ・アナニアシヴィリ
アルブレヒト:アンドレイ・ウヴァーロフ
ベルタ(ジゼルの母):ニーノ・オチアウーリ
アルブレヒトの友人:ユーリー・ソローキン
公爵(バチルドの父):パータ・チヒクヴィシヴィリ
バチルド(アルブレヒトの婚約者):マイア・アルパイーゼ
ハンス(森番):イラクリ・バフターゼ
ジゼルの友人:アンナ・ムラデーリ、テア・コパレイシヴィリ、ナチア・ヴントゥーリ、エカテリーナ・スルマーワ、ニーノ・アルブタシヴィリ、エカテリーナ・シャヴァリアシヴィリ
パ・ド・シス:テオーナ・アホバーゼ、ニーノ・マハシヴィリ、ラーナ・ムゲヴィリシヴィリ、ニーノ・マチアシヴィリ、ワシル・アフメテリ、オタール・ヘラシヴィリ
パ・ド・シスでのソロ:ヤサウイ・メルガリーエフ
ミルタ(ウィリの女王):ラリ・カンデラキ
ウィリたち:エカテリーナ・スルマヴァ、アンナ・ムラデーリ


兵庫県立文化センターにて鑑賞。正直なところバレエ団自体には、そこまでの関心はなくて、やっぱりお目当ては、ニーナ・アナニアシヴィリとアンドレイ・ウヴァーロフ。この二人の全幕を見たのは2007年の「白鳥の湖」(※参照記事こちら)以来だと記憶しているのですが、そのときと何ら印象が変わらない素敵な二人でした。プロダクション自体は、かなり素朴な印象で、衣装やセットも素朴というか、質素というか、田舎くさいというか・・・洗練されているとはお世辞にも言いがたい、妙に手作り感あふれる雰囲気のものでしたが、ジゼルだったらこれぐらい田舎くさい雰囲気もありかなと。(苦笑) とりあえず主演の二人の衣装に関しては、質素でしたが特に不満はないです。

アナニアシヴィリのジゼルは、もう、私の理想のジゼルそのものでした。たぶん私が今まで見た(※映像も含む)ジゼルを踊ったバレリーナの中でも3本の指に入るジゼル。まず、何が好みって、腕!あのポール・ド・ブラの雄弁さ。腕だけで感情の細部まで表現してくれるアナニアシヴィリの腕が大好きです。そしてテクニックがさりげなくて、強引にテクニックを見せるような踊りではなかったあたりも好みでした。足をあげる角度一つにしても、上げすぎない上品な高さでキープされていて無理なく踊りが優雅に流れていく感じがして、とても美しかったです。回転技にしても情感豊かに優雅に、それでいてさりげなくテクニックが見える安定した踊りで本当に素敵でした。

1幕と2幕のギャップが強調されがちなジゼルだけれど、アナニアシヴィリのジゼルは1幕と2幕のジゼルに共通する空気みたいなものがしっかりと貫かれているジゼルでした。1幕の村娘は、本当に可愛らしくて、それでいてはしゃぎすぎないというか、病弱な面影を残す、どこかはかなさを感じる明るさを見せてくれており、心臓発作で死んでしまうというストーリーにも非常に説得力がありました。2幕になると、1幕の可愛らしさに浮世離れした透明感が加わって、はかなげで、悲しみに覆われている空気が非常に美しく、これまたウットリさせられました。踊りも軽やかでエアリーで、そして雄弁で、本当に心情が会場の隅々にまで伝わってくるジゼルでした。

そしてウヴァーロフのアルブレヒト!もう、これ超理想のアルブレヒトでした。まず、ビジュアルは言わずもがな、立ち振る舞いや踊りがノーブルなのはもちろんのこと、とにかくキャラクターが紳士で大人。ハンス(←ヒラリオンじゃないのね!)との言い争いでも、最後の最後には手を上げるけれど、基本的には受身で手はあげずだし、ジゼルを包む包容力みたいなものがハンパない。そして、ウヴァーロフのアルブレヒトは確信犯的。1幕の段階で、すでに悪いとわかっている(=罪悪感は心の片隅に常にある)けれど恋してしまったからなりゆきに身をまかせてみている感じで、無我夢中で自分の立場も忘れて恋しちゃっている感じではない冷静さみたいなものがある。そこがね、憎たらしいぐらいカッコイイの!で、ジゼルを死に至らしめてしまってからも、猛反省するのではなく、静かに悔いる感じで、常に落ち着いているの。それがね、もうめちゃくちゃカッコイイの!2幕でも、常に憂いと悔いを身に纏っているんだけれど、それが静かで深くて美しい。もう本当にウットリ。そして、私のツボは、やっぱりウヴァーロフの手!めちゃくちゃ綺麗で美しい手!もともとの形もあるんだろうけれど、手の単体としての動きや角度等が本当にいちいち優雅で美しい。ひたすらウットリさせてもらいました。

今回のハンス(ヒラリオンじゃなくて?)は、ちょっとイメージと違ってました。妙にノーブルな残り香が立ち振る舞いや踊りから感じられちゃったので、森番ぽくなかった。私がヒラリオンに求める要素って小者感なんだよね。もう、アルブレヒトがいようがいまいがジゼルからは相手にされないような、どうにもこうにも気の毒なオーラが欲しい。実際、なにも悪いことなんてしてないのにウィリに命を奪われちゃう気の毒な男だし。今回は、そのへんの「気の毒感」が足りなかったです。なんとなくアルブレヒトの友達と言われても納得しちゃいそうな雰囲気だったから。

コール・ドは、若干バタバタした感じは否めませんでした。とくに2幕は全体的に踊りが重くてドタドタした感じがしたのが残念。ミルタ役のバレリーナさんは比較的エアリーで軽い印象でしたが、がんばれ!コール・ドといった印象。カンパニーの力は、まだまだ発展途上なのでしょう。あと、演出で面白かったのが2幕の最初のウィリの登場シーンで、フライングしてきたウィリがいたこと。すごい高さのところを台に乗って飛んでたよ。(笑)若干、会場から失笑が漏れ聞こえた気も・・・・。あの演出は、なくてもいい気がする。(苦笑) とりあえず、ニーナ&ウヴァーロフは、相変わらず本当に素敵で、ウットリと見惚れてこれたので満足しています。

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